こんな悩みありませんか?
- ナビ任せだと景色の良い道や寄り道スポットを見落とす
- 圏外やトラブルでアプリが止まると一気に不安になる
- 最短ルートは出るけど、給油・休憩の配置がうまくいかない
- 峠や絶景ロードを気持ちよくつなぐ“線の作り方”が分からない
- 出発直前の天候や通行止めで計画が崩れがち

カセビー
本記事では、紙地図の俯瞰力とアプリの実務力を組み合わせて、迷いにくく満足度の高い「二刀流ルート」の作り方を解説します。
結論
- まずアプリで走りたいルートのかかる時間をシュミレーションします。
- 次に最新の紙地図(ツーリングマップル)で道路の状態や休憩場所、宿を確認します。
- アプリでシュミレーションしたルートを紙地図の情報と照らし合わせます。
- 当日はナビアプリ+予備ルート(A/B)+紙の控えで“止まらない”運用にします。
二刀流のメリット
- 紙地図=俯瞰力:景観道路・等高線・エリア感覚が掴め、寄り道の発想が広がります。
- アプリ=実務力:最新の所要時間・規制・渋滞情報、リルートと音声案内が強い。
- 片方だけだと**見落とし(紙)や判断停止(アプリ)**が起きやすいので、組合せが最も安定します。
ルート作成フロー(5ステップ)
ステップ1|条件を決める
- 出発・帰着時刻/走行可能時間/給油レンジ(航続距離)/立寄り優先度(★印)を決めます。
- 1日の走行時間は6~8時間程度に収めるのが快適の目安です。
ステップ2|紙地図に“太線”を引く
- 走りたい道(例:海沿い、峠、スカイライン)を油性ペンで太線。
- 給油候補・昼食・展望地を丸でマーキング。
- 行きと帰りで別の線色にすると一目で分かります。
ステップ3|アプリで実務に落とす
- 紙で決めた経由地を順に入力し、所要時間と距離を算出。
- **給油間隔(例:150〜200km)**で必ず1点入れる。
- 標高差や日没時刻を見て、夕方は平坦・明るい道へ寄せます。
- 主要ポイントのオフライン保存/お気に入り登録をしておきます。
Point!
経由地を順に入力するだけだと、走りたい道や車線が選ばれないことがあります。
地図上から選択するなどし、入力した経由地の間に別経由地を挟むことで回避できることがあります。
ステップ4|A/Bの保険ルートを用意
- A:景観優先(晴天用)/**B:安全優先(雨・渋滞用)**の2本を作成。
- 迂回候補IC/無料バイパス/広い県道をメモ欄に控えます。

カセビー
初めて通る道やツーリング経験の少ない人は、とても大切です。
国道2号線の下りで帰宅する場合、岡山県の備前ICから高速道路を利用します。理由は、備前から車線が1車線になるため、夕方頃の渋滞に捕まって夏地獄を見たからです。
ステップ5|持ち出しセットを整える
- スマホ:オフライン地図DL+モバイルバッテリー。
- 紙:ルート太線化済の紙地図(ツーリングマップ)をクリアファイルに。
タンクバッグがある場合は、その中に。 - 緊急時:最寄りIC・道の駅のページ番号を書き添え。
当日の運用
走行前
- 端子・給電・防水を確認(下向き差し/ドリップループ)。
- 目的地を**1つずつ送るより“経由地リスト”**で一括管理。
走行中
- 1~2時間に一度、次の給油候補までの距離を確認。
- 休憩で紙の太線と現在地を同期(ズレの早期発見)。
想定外(通行止め・天候悪化)
- Bルートへ切替→紙地図で合流点を確認→アプリへ再入力。
- 迷ったら広い道へ戻る(国道・主要県道)を原則に。
具体例
1日モデル
- 目的:海沿い絶景→道の駅→温泉→ご当地メシ
- 紙:海岸線と展望台を太線化、道の駅3つ丸打ち
- アプリ:最終ICをゴール、昼食は12:30±30分で到着する並び順
- 予備:雨天は内陸の幹線に寄せ、峠は回避
2日モデル(周遊)
- 1日目:景観優先/2日目:帰宅優先で高速合流点を早めに
- 給油は朝満タン+150〜200kmごと、宿の手前で一度入れる
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よくある失敗と対策
- 寄り道し過ぎで到着が遅れる
→ 立寄りは**「必須★/余裕△」**で二層化。★だけ死守。 - 圏外でリルート不能
→ 経由地は住所と紙のページ番号も控える。 - 給電が途切れて焦る
→ 予備ケーブル/防水モバイル/端子キャップを携行。 - ガス欠
→ガソリンランプが付く前に入れます。田舎は特にスタンドが少なく、土日休業のスタンドも多い。スタンドの位置はガソリンが減ってきたら調べるようにしておきます。
便利な小ワザ
- 紙の太線は文字が見えるように蛍光マーカー+細字で二重にする(視認性UP)。
- 日没1時間前からは明るい道・街灯の多いエリアへ。
出発前チェックリスト
- 紙地図:太線/丸印/ページ折り
- アプリ:経由地リスト/オフラインDL/A/B保存
- 給油:満タン発進/次給油までの距離把握
- 電源:車体USB+モバイルの二系統
- 天候:雨天時はBルートに即切替できる準備
まとめ
紙の俯瞰力で“走りたい線”を描き、アプリの実務力で“止まらない段取り”に落とす。これが二刀流の核です。まずは次のツーリングで、紙に太線→アプリで経由地化→A/B二本立てを試してください。寄り道の満足度と到着の安定感が、はっきり変わります。
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